フランク・フリップ
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フリートウッド・マック 〜Fleetwood Mac〜

 ロック界の妖精とまで言われたスティーヴィー・ニックスが既に還暦を越えてしまった。見た目は美しいのに(割と鼻はデデーンとしてるんだけど)、声は酒焼けしたスナックのママみたいだった彼女も(性格も怖そう)、今頃は外見と声のギャップがすっかり埋められてしまった気配だ(最近の彼女の姿を見てないので、ネット上の噂による想像だけど)。

 そんなニックスさんがライブアルバムを出すとか出したとかで多少話題に上っているところでマックです。マクドナルド、マッキントッシュと共に、世界三大マックと言われているに違いないフリートウッド・マックだけれど、今現在はもはや雲散霧消状態なのかな。

 昔、会社の後輩の家に行ったとき、『タンゴ・イン・ザ・ナイト / Tango In The Night』のCDがあったから、「俺も持ってる」と言ったら、

「へー、意外ですね、こんなのも聴くんですか。クリムゾンみたいなのばっかり聴くんだと思ってた」

 なんて言われたことがあるが、聴くんです。このHPを始めて7年半、ブログのボバッパ!! を始めても何年かになるが、おそらくフリートウッド・マックには一言も触れたことはない。別に私はプログレばっかり聴くわけでもないので(比率は高いけど)、体面を気にしてあえて隠していたわけではない。このフランク・フリップで書くまでは、あまり触れずにおこうと思っていただけのことで、すっかり更新ペースが落ちちゃったのでほったらかしになっていたまでのこと。はっきり言えば、既にフランク・フリップで書いたレッド・ツェッペリンとかフーとかジェフ・ベックなんかよりも好みだし、親近感があるぐらいだ。でも、それも後期のマックに限る。

 フリートウッド・マックには大きく三つの時期があって、まずはピーター・グリーンさんがメインだったブリティッシュ・ブルースこってりの初期、次がボブ・ウェルチさんとクリスティン・マクヴィー(旧姓はパーフェクトだって。完璧!)さんが加入した過渡期、そしてリンジー・バッキンガムさんとスティーヴィー・ニックスさん加入後の大メジャー期。

 イギリスではなかなかの人気だった泥臭い初期のマックも、アメリカじゃあまり売れずに、ポップ路線に変更したところで、ピーターさんが抜けたというところからすると、やっぱり親分はフリートウッドの旦那なんだなと思うわけで、加藤茶や志村けんを前面に出しつつ、グループを後ろからしっかり統率する、まさに長さんそのままの姿だ。体も一人ヒョロッと馬鹿でかいし(今やすっかり体重も倍増した感じだけど)。

 世の中には初期のマックが渋くて格好いいと言う人も少なくはないが、私はあの頃の音楽性が苦手で、世の趨勢と同じく、クリスティン・マクヴィー加入以降の完全なポップ・ロック路線がいい。彼女とバッキンガム、ニックスの三人ヴォーカルの才能と活躍こそがマックの世界的大メジャー化への原動力で間違いないから、私がマックを聴くときには、彼らの魅力であるメロディーと歌、そこを普通に楽しんでしっとりしている。クリムゾンのようにリフがどうだとか演奏が凄いだとかいって喜ぶ類の音楽ではないから、演奏にはほとんど耳を傾けない。普通はそれだと物足りなく感じることが多いのだが、それだけマックは質が高くて魅力的って事だろう。

 マックと言えば代表作は文句なく『噂 / Rumors』だと言われるだろうが(私にとっては『ミラージュ / Mirage』が一番かも知れない)、あのアルバム・ジャケットでのスティーヴィー・ニックスの美しさはもはや伝説的だ。それにしてもブロンドってずるいわなあ、と思う。体の一部が金色に輝いているなんて。酒焼けも性格の難点も吹っ飛ばして(ニックスの性格に難点があるとの言いがかりを付けているわけじゃないが、いかにも気が強そうだし、薬だ酒だで随分と大変だったなんて話も聞いた)、妖精にされちゃうんだから。でも、やっぱりあのジャケットはホントに美しい。

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